STYLE SCENE 4

アートドライブ編

2021.07.27

メルセデス・ベンツで出かけるアート旅

 今日は待ちに待った旧友とのドライブの日だ。学生時代は毎日のように顔を合わせ、くだらないことで笑い合っていたが、卒業してからは、仕事に子育てにと忙しい毎日を送る中、連絡を取り続けることがなかなかできなくなっていた。ところが、しばらく会っていなくても再会すれば昔のように話すことができるのが旧友だ。「休日を合わせてドライブに行こう!」と意見が一致した。
 さて、この車でどこを駆け抜けようか。予定は何も決めていなかったが、自然の中をゆっくりと走りたいと、ナビをまずは丹波篠山市に設定して車に乗りこむ。そのスポーティかつ、エレガントな存在感、快適な走行性能を実感する。

 丹波篠山市に到着し、向かった先は「丹波伝統工芸公園陶の郷」丹波焼の歴史の紹介、各窯元の作品の展示即売を行われていて、さらに粘土細工や絵付けなどが手軽に楽しめる陶芸教室も開催されているようだ。私たちも「オリジナルの食器を作りたい!」とさっそく参加。うまくできるかな?と最初はドキドキしていたけど、土に触れた瞬間に夢中になり、心が無になることを実感できる。私たちの作った不格好だが愛すべき器たち。これから目にするたびに、今日の楽しい思い出がよみがえってくると思うとワクワクする。
 集中して陶芸体験をしたらお腹がすいたので、ランチタイムは西脇市にある「古民家ダイニングカフェ kinoko.」へ。ここは古い古民家をリノベーションした木の温もりを感じられる空間。お皿に彩りよく並べられた料理は、季節の食材がたっぷりと使われていて揚げ物・焼き物・蒸し物など様々。見た目も食べ応えも抜群だ。美味しい料理についつい会話も弾む。

 ランチの後、私たちが向かったのは加西市の「兵庫県立フラワーセンター」。南国ムードあふれる大温室や大小様々な花壇や樹木園があり、中でも大温室では、熱帯、亜熱帯地方の清楚な花や大輪の花が咲き乱れている。珍しい花ばかりで、ついつい夢中になってカメラのシャッターを押してしまった。 喧騒を離れ、今改めて兵庫のさまざまな美しさに触れられるアートなドライブだった。今日を機会に、止まっていた旧友との時間が、また時を刻み始めることを実感した。

  • ◎撮影場所:丹波伝統工芸公園 陶の郷、古民家ダイニングカフェ kinoko、兵庫県立フラワーセンター